また一つ歳をとった。
もう40年以上生きてもうだいたいやりたいことはできたし、やれないこともだいたいわかった。楽しいことは色々あるだろうけど、これをやるまで死ねない、みたいなことはほとんどない。あるとしたら親を看取るぐらいか。
一休さん(一休宗純)が「親死ね子死ね孫死ね」と言ったように、親が子の死に直面することほどつらいことはない。自分も子供がいるのでよくわかる。子供の死に目に遭うなんて考えたくもない。そう考えると、親が生きている間はなんとしてでも生きてなければならない。
人生の折り返しを意識すると、これからの成長というよりも終わりに向かっていくプランみたいなのをどうしても考えてしまう。人生の手仕舞いの仕方を考えながら生きていくのはあまり楽しいものではない。だけど、ノープランというのはあまりにも無謀だ。高齢になる前にやっておけばよかった、と後悔しないようにするべく、元気なうちに動かなければと自分に言い聞かせている。