モノより思い出というが、モノを買った時の思い出も大切だと思う。どこかに行ったり、何かをしたりする思い出も大切だけど、何かを買って開封したり、はじめに使った時の思い出も同じぐらい自分の人生に刻み込まれている。
はじめて自分のパソコンを買ってもらった時、Windowsを起動してパソコンに付属していたアクアリウムのソフトを見ているだけでも感動だった。インターネットもない時代だったので、パソコン雑誌の付録のフロッピーディスクに入っているゲームやアプリを堪能するだけでよかった。
はじめてiPhone 3Gを触った時、これはガラケー (とは当時呼ばれてなかったけど) は完全に終わるな、と確信した。スクロールの滑らかさに感動して、指で何度もスクロールしていた。携帯できるサイズでインターネットがまともにできることに感動した。
はじめて原付を買った時、自分の行動範囲がグッと広くなったことに感動した。買った初日に友人と大阪から奈良まで行ったことは今でも忘れられない。車道を自分で走るということは原付が初めてだったし、あたらしい世界に突入した感じがした。
他にもモノを買った時の忘れられない思い出はたくさんある。どこかに旅行に行ったり体験したりすることも大事だけど、モノを買うことによる体験も忘れてはならない。