漫画は単行本で最大30巻ぐらいで完結すべきだと個人的に思っている。

こち亀みたいな一話完結のものは別だけど、そうでない最初から最後まで話がつながっているものは、30巻を超えると間伸びしてしまって何の話かわからなくなってしまうのではないか。それによって作品自体の評価も下がる可能性があるように思う。

例えば、桃太郎の話で、犬が桃太郎に会うまでの生い立ちや苦労みたいなのが入ったりすると、本編がぼんやりしてしまって鬼を退治するというストーリーが薄くなってしまうだろう。そんな犬の話よりも桃太郎が鬼を退治して平和な世界が訪れた、という内容の方が大事だ。

また、話が長くなるにつれ、設定に矛盾が生じる可能性が高くなったり、伏線を回収できなくなったり無理矢理回収したりして、それらが作品自体の出来に直結する可能性があると思う。長くなればなるほど、作者も設定を忘れたり間違ったりする可能性は上がるので、短い方がいいと思う。

おもしろい漫画が長く続くことはファンにとってはありがたいことだけど、長く引き伸ばしすぎて失敗する方がお互いにとって不幸なのではないかと思う。スパッと終わって潔さを感じる漫画のほうが好感が持てる。