ラーメン最遊記という漫画に「ラーメンを食べているんじゃない、情報を食べているんだ」という有名な台詞がある。これを見たとき確かにそうだなあと深く納得した。

最近はラーメンを食べないけど、20代は週に何回かはラーメンを食べていた。最初は近所で有名なラーメン屋に行くぐらいだったけど、いつしかインターネットのラーメンランキングで上のもので行けるところを見つけては通うようなことになっていた。そして、ランキングが上位の店のほうがおいしい、という錯覚に陥っていた。完全に情報を食べているような状態だった。

インターネットが普及して、口コミというものが人の選択に大きく左右されるようになったと思う。思えば自分の卒業論文も、口コミの影響度が肥大化して口コミが商売を左右するというものだった。内容はどんなものだったかさっぱり忘れてしまったけど、予想通りの世界になったなあとしみじみ思った。