以下の文章は、ドラクエ3リメイク、もしくはリメイク全般にたいして批判する意図はないことを事前にお伝えしておきます。
と、予防線を張ったところで本題に。
ドラクエ3のリメイクに限った話ではないけど、ちょうど最近発売されて自分もプレイしているのでドラクエ3のリメイクを題材にする。
当然ながら、ドラクエ3のリメイクは、ファミコンで発売されたドラクエ3を最新の技術でリメイクしたものだ。当然のことながら、オリジナルと比べたら映像のクオリティは比べものにならない。自分はオリジナル版も子供の頃にクリアしたけど、頭の中で想像していたイメージが画面に現れたような感じを受ける。
ただ、どれだけの人が夢中にさせたか、感動させたかというのは、明らかにオリジナルに軍配が上がる。リメイク版がどれだけ売れるかは今はわからないが、おそらくオリジナルを超えることはないだろうし、超えたとしてもあの時のような熱狂を生み出すことはないだろう。それはリメイクだから仕方ないところはある。
今回のリメイク版は大勢の人が関わってリソースが注ぎ込まれて作られたはずだ。それはオリジナル版よりもはるかに大きいコストがかかっていると想像する。そう考えると、昔の方がコストが少なくて大きい感動を生み出せたのではないかと感じてしまう。それはゲームに限らず映画とか他の分野でもそうだけど、受け手が求めるクオリティが上がった結果、制作のコストが跳ね上がってしまっている気がしてならない。それは人類にとっていいことなのだろうかと、ドラクエ3のリメイクを遊びながら考えてしまった。