phaさんのことを自分の上位互換 (互換があるかはすごく怪しい) と勝手に思っていて、これまでの著書やブログを読んですごく参考にしてきた。年齢も近いし、関西の出身で上京したというのも同じ。考え方も似ているような気がしていると一方的に思っている。
今回の本もたくさん参考にさせてもらおうと意気込んで読み始めたら、中年にさしかかった自分のことを丸裸にされ、あまり考えないようにしていた老いというものをこれでもかと気付かせる恐ろしい内容だった。正直なところ、序盤は読むのが本当につらかった。自分の悪いところ、そしてそれがもはや修正できない段階にありつつあるということ、若さはなくなり老がはじまっているということ。そして本当はそれに気づいているということ。
ただ、読んでいくうちに中年という今のステージを受け入れるべきだな、と思うようになった。若者とは別のステージにいて、若い時と同じことをしてはいけない。中年は中年らしく生きるべきだ。そう思うと、今まで見ないふりをしていた老いというものに、そこまで目を背けなくてもいいんじゃないかと思えるようになった。
40歳を過ぎて人生の折り返しに差しかかっている。やれることは早いうちにやっておかないと手遅れになる。そんな年代だと思う。体力は落ち、気力は減り、可処分時間もなくなってきている。昔はほとんど行かなかったのに、最近は病院ばかり行っている気がする。この本を読んで、あらためて中年であることを認め、今やるべきこと、やれることをやっていこうと決意を新たにした。