2023-02-25

Rubyが今年30周年らしい。今日、記念イベントが開催されていたので視聴した。

https://30.ruby.or.jp/

自分がRubyに触れたのはいつだったろうか。SIerとして働いていた時に、先輩に「Rubyを使ってプログラミングをしたい」と言ったことを覚えている。おそらく2008年ぐらいだったと思う。結局、プログラマーが少ない会社でメンテできる人がいないから、という理由で却下されたことを覚えている。その時にRubyをパソコンにインストールして触ったのが最初だったはず。

それから転職してSIerからちゃんとしたプログラマーになった。iOSエンジニアになったので、CocoaPodsやFastlaneといったRuby製のライブラリを使うことが多くなった。CocoaPodsやFastlaneの設定はRubyで作られたDSLで、Rubyがわかっていないとちゃんと使えないものだった。そこでRubyの基礎を覚えた。

それから色々なところでRubyを使うようになった。Railsで仕事の効率化を行うアプリケーションを作ったり、ちょっと複雑なデータのコンバートを行うときはRubyが欠かせなくなった。

あるとき、rfdというRubyで作られたファイラーを見つけた。rfdはFDというMS-DOSで動作するファイラーのインスパイアで、FDに似たファイル管理ができるものだ。

https://github.com/amatsuda/rfd

これを見つけて衝撃を受けた。自分は最初にパソコンを触った時に目にしたものはファイラーだった。(FILMTN) 最初に見たものを親と思うというように、自分の中でファイラーはパソコンのコアであり、なくてはならないものだった。それをRubyで作ることができるとは思ってもいなかった。

rfdはオープンソースだったので、さっそくクローンしてカスタマイズを始めた。自分に欲しい機能を作ったり、ソースを書き換えたりした。そうやって作り方を理解したのち、自分で一からファイラーを作り始めた。

自分の中で理想となるファイラー、2画面ファイラーでVimライクなものを作り上げることができた。それによって、自分の中で何かが変わった気がした。自分がPC-98でファイラーを使っていた中学生の頃、自分がそのファイラーを作ることができるとは夢にも思っていなかった。人生、何があるかわからないな、と感慨深くなった。そういう気持ちにさせてくれたRubyには感謝しかない。

これからもRubyを使い続けるし、今後はコミュニティにも参加していきたいと考えている。

Ruby30周年、おめでとうございます。

更新リスト


icon

pupepa

COBOL Engineer

Objective-Cが書けるiOSエンジニアを一時休業してWebアプリケーションエンジニアに。

もっと知りたい